病編はじめます

病編はじめます

悪性腹膜中皮腫の発見に至るまで

経過について綴っていきたいと思います。

全ては7年前、母の鼻血から始まった

きっかけは、7年前の2月の終わり頃

足の付け根上部が、擦れてヒリヒリするなあ…と思った事でした。見ても特に赤くなっているわけではないけれど、でも北風にあたってかさかさになった子供の膝小僧のように、そこだけヒリヒリ。

もともと偏頭痛が酷くて、頭痛と生理痛の時は痛み止め(バファリンやイブ)が手放せなかったけど、まぁ生理痛の重い人は同じよね?程度で深く考えたことがなかった。

ただ、普段感じたことのない違和感だったので、母とのランチで時々話題にしていた。

鼻血で救急車要請

ある日、携帯(当時ガラケー)に母からSOSが入る。朝ごはんを食べて片付けようと炬燵から出た途端、鼻血が止まらない!と。

救急車の要請をお願いしつつ、実家へ駆けつけると、そこには担架に寝かされた血だらけの母の姿が!

水に浸けて絞る前のようなフェイスタオルの水分は、すべて鼻血だった。あんなに鼻血って出るのかと、すごく怖かったし、私がすぐ電話がとれて良かったと心底安心した。

病院での診断は原因不明、血圧が高いことが気にはなるが、出血箇所は焼いて止めたのでしばらく様子を見てください、との事だった。

母から受診をお願いされる

その後、母から私の足の付け根上部のヒリヒリが気になるから、頼むから婦人科で見てもらって欲しい「嫌な予感がする」とお願いされる。

昔から母の「嫌な予感」は大抵当たるし、あの鼻血を見たら、素直に「そうかも」と思ったので、婦人科へ行く事にした。

卵巣を気にしたことがなかった

婦人科の先生が、「ああ、これはかなり育った卵巣嚢腫だねぇ。さっさと切ったほうがいいよ。破裂すると大変だから。今ね僕の知ってる若い腹腔鏡手術の上手な先生がいるから、彼に切ってもらうといい。紹介状用意するよ。」と、まるで虫歯を直すような軽い感じで手術を勧められて、頭の中はパニック!!!

近所の婦人科に行ってから約2週間ほどの3月なかば

婦人科の先生が紹介してくれた、これまた近くの総合病院のI先生に執刀してもらうことになる。婦人科の先生いわく、「婦人科宛」の紹介状だと違う先生が執刀する場合があるから、「I先生宛」に書いたから安心していいよ、と。

総合病院で卵巣嚢腫、腹腔鏡手術決定

結果、やはり卵巣嚢腫で、腹腔鏡手術で卵巣を片方切る事になった。生まれて初めての全身麻酔やお腹を切る事に、

「手術しかないから仕方がない」でも「全身麻酔やっぱり怖い」とか、「入院中の子供たちの事」とか。

とにかく不安しかない。入院当日まで散々ネット検索して過ごしていた。

I先生に感謝しかない

切り取る卵巣以外に、お腹の腹腔内に、無数に散らばる腫瘤(のちに悪性腹膜中皮腫とわかる)の「顔つき」が悪かったそうで、数カ所切り取り病理に回してくれたし、写真と術中の映像をとっておいてくれたおかげで、のちにがん拠点病院をいくつか巡る事になるのだが、驚くほど早く悪性腹膜中皮腫の手術決定にいたった。

本当にいま思い返しても、I先生に執刀してもらえて私は本当に良かった。

少ない手札の中でベストを選択するには

少ない手札で、自分でベストを選ばなくちゃ、誰も決めてくれなくて、決めたら責任は自分にしかなくて誰かのせいにすることもできない、しかも「命」を決めなくてないけない。後悔するかもしれなくても、決めたら振り返らない。そうやって自分を鼓舞しなくちゃいけない瞬間が、人生にやってくることがあるんだ、と。

この時私は、少しだけど、自分の足で、自分の人生をようやく歩み出そうとしていたんだと、これはあくまでも気づくきっかけのひとつだったんだなた。健気に今日まで怖さと共存してきた自分を褒めてあげたい。

病編、今日はここまで。明日はまた沼編を投稿予定です。

ご覧いただけましたらうれしいです。

by 中皮腫患者mochi