がん患者。毒親育ち。切なる願い。

※私一個人の意見です※
理解いただける方のみ、ご覧ください。
前回の投稿で
アスベスト健康被害について綴った。
どの病気にもいえることなのだが、罹患するしない、症状の重い軽い、これらに関しては本当に状況も症状も十人十色なので、考え方も様々だ。
私の考えを押し付ける気はない。
私は「悪性腹膜中皮腫(希少がん)」に
罹患したことを「受け入れる」ことにした。これが私の落とし所だっただけ。それ以外にどう処理していいかわからない。
自分に縁がないと思っていたから、防ぐなんて考えた事もなかったし、どこで浮遊していたものを吸い込んだのかさえわからず、
ある突然「あなたは予後の非常に悪い希少がんに罹患しました。アスベストが関係しているといわれている悪性腫瘍です。」などと言われても、どうしたらいのかわからない。
私の生活していた環境で、
アスベストが飛散し空気中を浮遊していたと仮定しよう。アスベストが家の建材に使用されていたと仮定しよう。
でも私の身の回りで実際に罹患したのは私だけ、家族は罹患してはいない。
願うことは、薬の開発が進み「治療」し「治る」事。
どこで暴露したかわからない
アスベスト、そして罹患しても発症しない人も存在する事実。
罹患しても、症状は様々で最悪の場合、約2ヶ月で死に至る。だからこそ中皮腫患者は、なるべく早く治療薬が完成する事を願っているのだ。
私は悪性腹膜中皮腫(希少がん)と
知った時、いろんな感情がボコボコ湧いては消え、結局事実を「受け入れる」ことにした。
かかってしまったものは仕方がない。手術ができたのが不幸中の幸いだと。
毒親に対する感情とも似ている。「諦めた」という落とし所。
私は、自分の体に関しては
「受け入れている」
だからこれ以上の何かを望むか?と言われれば、希望としては癌細胞が大人しくしていてくれれば嬉しいな、といった運任せの希望。
今現在も体内には悪性腫瘍があるが、出来る治療がない。
がんとわかってから後の人生は「おまけ」と思うようにしている。その方が楽だから。
子供たちには申し訳ないけれど、人生の節目に私が参加させてもらえる可能性については「諦め」るように、自分に言い聞かせている。
ただ、私よりうんと若い中皮腫患者
がいることがショックだった。つい我が子と重ねてしまう。未来への希望や可能性。
世界中に困難な病気がたくさんあることも、残酷な現実があることも、もちろんわかっている。
でも世界がどんなに広くても、私には両手を精一杯広げた範囲が私の世界だから、知っている事しか伝えられない。
だから、毒親と中皮腫について書いている。
私の願いは治療し回復できる可能性
毒親に苦しんでいる人は、毒親に関する情報を集め、早く自分の状況を把握し、束縛のない世界へ勇気をだし、人生を謳歌してほしい。
人生を変えられる可能性を知ってほしい。
アスベストに関しては、使用されている建築物が早く適切な処理方法で、処分されること。そして、治療の選択肢が増える希望と、
これ以上患者が増えないでほしい。
「アスベスト」も毒親の「毒」もこの世から消えちゃえばいいのに、ね。
とにかく、治療の困難な病気に罹患
するというのは、人生そのものがひっくり返る程の大きな事であり、本人だけの問題ではなく、周りをも巻き込まざるを得ないのだ。
しかもそれは「ある日突然」心の準備もタイミングも何の配慮もなく、いきなりズドンと現実として目の前に現れるのだ。
患者となった今、切なる願いは
様々な困難な病気の治療法の研究が進みますように。
どうか当たり前の日常を、当たり前に過ごせますように。
もし厳しい現実にぶち当たった時には、歯を食いしばり勇気を振り絞ってでも、強く優しい私になれますように。
明日も「今日」を大切に生きたい。
by 中皮腫患者 mochi
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