春はまだ続く

春はやっぱり、しんどいねぇ
父母は生きている。でも私を守ってくれる「父母」はいない。
感情の棚は整理され、うんと罪悪感は消えた。
仕方のないことと割り切れるようになった。
それでもしんどいなぁと思う瞬間はやっぱりあって、春はがん告知の季節でもあり、どうしても心は揺れる。
揺れるけど私は笑う。
そうやって生きる今の私が好きだ。
苦しくて胸がギュッとなって独りぼっちな気がして泣きたくて途方にくれる時間があっても、それでも私はその感情を表に出さなくなった。
私は朗らかでいる。
そんな自分が健気で愛おしい。
子どもが言った。
「お母さんは、あんな両親に育ったのに心折れずすごいと思う。頑張っている姿は見ている人にはわかるから、お母さんの最期は人が囲むと思う」と。
あぁ、ありがとう…どうしよう…とてつもなく嬉しい…。
昔、父は言った
プチ絶縁を何度かした時だった。
「お前から母さん(毒母)に電話でもしてやってくれないか?」
私は断った。
すると父は私の腕をきつく握り、言った。
いいか、そんなんじゃお前の子ども(孫)は
碌な大人にならないぞ。
憎しみでギラつく目で私を睨んだ。
内心怯んだけど私は負けなかった。
その場を黙って立ち去った。
こんなの愛じゃないとわかったから。
後悔していない。
あの時私は必死だった。
親の愛がわからなくてもがいていた。
今だってもがいている。
明日も今日と変わらぬ日が訪れる保証は誰にもない。
だから私は、愛を優しい言葉を紡ぎたい。何より柔らかな関係を築きたい。
「碌な大人にならない」
父は憎しみを込めて言ったけど、あれは孫にではなく「思い通りに動かない私」への苛立ちだったのだろう。
私と子どもたちの間で
そんな呪詛を吐く場面は無い。
子どもたちを「思い通りに動かしたい」と思わないし、傷つける言葉を言いたくない。
傷つける言葉を吐くと、自分も心えぐられる。
互いに幸せにならない不毛な事はしたくない。
なによりあの子たちは素敵だ!
by 毒親育ちmochi
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