毒親が喧嘩する姿を思い浮かべるのは容易なこと

毒親が喧嘩する姿を思い浮かべるのは容易なこと

春、夫の口から絶縁を宣言し

今後、家族への接触は、一切しないでください。ポストへの手紙もやめてください。何か緊急の連絡が必要な場合は、私(夫)が窓口となります。」と告げた。※2022.3.3で終了※

夏の終わり、

ポストに手紙が入っていた。母の字だった。

窓口である夫が開封し手紙を読んだ。

父が柿の木を剪定中、落ちて怪我をし骨折をした、気が動転して先生の説明を聞き逃すといけないので、貸していたICレコーダーを返却して欲しい、と書いてあったそう。(私は発作が起こるから読めない)

指示通り、ICレコーダーを、夫が母の手紙と一緒に返却した。

ちなみにこのICレコーダーは

私が購入を頼まれたものだ。

実家の隣のアパートの建て替えが決まり、メーカーの人が説明しにきた。その際、見た図面に、父と母が難色を示したのだ。

日照に配慮し、3階の一部屋部分を大きく削った設計だったのだが、2階建だったアパートが3階建になることに強く反対し、二度目の話し合いから、会話を録音するべく購入したい、と頼まれたものだった。(その後、病院での録音に父が使用していたけどね)

話はこじれる、というよりも、

両親がメーカーの人間に一方的に怒鳴り、人間性を疑う設計だ、と蔑んだ

最後は、メーカーの人が「設計上何も法律に触れていません。これ以上話し合っても同意は得られないと判断しました。裁判を起こすなら、それで構いません」この言葉で、両親は黙る結果となり、建て替え工事着工となった。

父が柿の木から落下するのは

今回が初めてではなく、私が記憶している限りでも数回ある。お金がもったいない、という理由で自分たちで剪定するのだが、その際も夫婦で怒鳴り合いながら枝を切るのだ。

母は、隣家に葉が落ちるのを気にして、バッサリ切りたい。

父は、木だって生きているんだから、そんなに切ったら可哀想。正反対の意見。

「だったらいいわよ、私がやるから。木が可哀想って言うなら、常日頃手入れしてから言いなさいよ」の時もあれば

「どうしてあんたの夫は気が利かないの?」と私に矛先が向かう時もしばしばで、「いつも色々してやってるんだから、こんな時くらい”お母さん、僕がやりますよ”と自分から言ってもバチは当たらないんじゃい?」

私「言ってくれれば、土日なら夫、手伝えるから、そんな言い方しないで、普通に頼んでよ」

母「自発的に言うのが普通でしょ。感謝してるならそのくらい当たり前に気がつくわよ、だからあんたの夫はダメなのよ」

とまあ、柿の木は、夫婦喧嘩、そしてとばっちりの、原因の火種にしかならないのだ。

父の怪我に関しては

柿の木だけではない。

家では母が「薄い水割り」以外飲ませないので、さほど酔っ払わないが、会社の人たちと飲むと「ぐでんぐでん」になるまで酔い、部下がタクシーで家に送り届けないと心配なレベル。

「ぐでんくでん」で怪我をしたことなど、数え切れないほど。

階段を踏み外し、頭を強打し、硬膜外血腫になり、手術で頭蓋に穴を開け、血腫を取った事。こけて顔を縫ったのは何度だろうか。

ぶつけて、顔のあざと腫れが引くまで、1週間会社を休むことなど、度々だった。

母が「酔う」ことを嫌うから、

父は外で飲みすぎるのだろうか?

とにかく母は「父は酒が強いからぐでんぐでんになるまで飲む」と言う。酔っぱらう人は、「お酒に弱い人」だよ、と何度言っても、違うらしい。

なので、正直、今更柿の木から落ちたと言われても…。母がICレコーダーで録音するほど、父の容態を心配する姿が想像出来ない。むしろ、怪我をした父に、蔑む言葉を吐く姿しか浮かばない。

なので「釣り」だろうと思っていた。

秋の初め、

柿の木落下の手紙から2週間後、父と街中で出くわした。健脚な父らしく、シャキシャキ歩いていた。夫と二人だったのだが、スルーをし通り過ぎたら、背中越しに「おい!」「おい!」と怒鳴り声が聞こえた。

なんだ、やっぱり元気じゃん。

しかも、本当に「決別」の意味、「診断書」の内容、理解する気がないんだね。

せめて理解をしようと思うなら、

父がインディアンの教え(加藤諦三著)を私に送ったのは、内容に共感したから、「参考」に、との思いだったはずだろう。

内容に「共感」したのなら、「嘘をつていまで」「接触」し、挙げ句の果て「怒鳴る」なんて事はしてはいけない。注意深く接するべきと考えなくては「親」ではない。(本に関して、詳しくはこちらから↓)

毒と怒りと悲しさと

父も母も、事態を「理解」しないまま、「わがままな娘」「薄情な娘」と私を責めながら生きているのだろうか?

成人し子どもと「対等」で語り合いたい。

子どもが困ったときだけ「子ども扱い」し、心配するな、大丈夫だから、と支えるような「親」になりたい。

それは、私が欲しかった「親」からの「愛され方」なのかもね…

by 毒親育ちmochi