他者の毒に接し、両親を毒親と再認識した

この出来事が、自分の親以外にも、
似た人間がいると知る事となる。(詳しくはこちらからどうぞ↓)
翌日集まった私たちに、ご両親が労いと感謝の言葉を告げる。どこまでも、どんな時でも、他者に優しく心を配るご両親に、胸が痛む。
皆で、彼女の意識が戻ってほしい、願い、祈り、面会許可の時間を待っていた。
急に廊下が慌ただしくなる
彼女の心臓が停止、ご家族は急いでICUへと。
信じられない、人ってこんなにあっけなく逝ってしまうものなの?だって、ついこの間まで笑って話していたのに。
そこから彼女の容体は、落ち着いたかと思うと、死の淵へ近づき、何度危篤を乗り越えただろう。
1ヶ月ほどたち、面会の許可がおりた
ご両親から、生命の危機は抜けたが、意識は戻らない事、万が一戻ったとしても、私たちの世話が必要な事、非情な事実を聞いた。
命をかけているのは他でもない、彼女なのに。
人の嫌な面を目の当たりにすることがあり、驚いた。心根の醜さ、私の毒親家族だけではなく、他にも存在するのか、と。
いるんだね、自分優先の発言をする人って。死ぬって決まったわけじゃないじゃん、醜くて嫌になる。
でもね、そんな自分勝手な人たちの思惑を、彼女は素晴らしく裏切った。
信じられない程の回復力で
その後意識を取り戻し、面会人数が一人から数人へ許可がおり、さらには一般病棟へ移動出来るようになる。
リハビリのため別の病院へ越した時には、もういつでも面会可能になるまでになる。ざまーみろ。
週末、彼女に会うため車で夫に連れていってもらった。会うたびに元気になり、やがて完全復活し、
信じられないことに、今では普通に生活し、働き、子育てをしている。
一度、面会に向かう途中、ご主人と主治医の先生に廊下で出会った。ご主人が一緒に話を聞いてください、と仰ったので、診察室へ入れてもらった。
先生は、何度も、信じられない、
不謹慎だが ”奇跡体験アンビリーバボー” で再現するレベル。医学的にありえない、説明つかない復活なんだよ。と目を輝かし話してくれた。
誰もが、生命維持装置をつけ病室から出ることは叶わない、悲しい診断結果をだしたそうだ。よくわからないが、とにかく「奇跡」が起こったのだ。
スラッと書くと、ふうん、
そういうケースあるよね、と思うだろう。
だが、ものすごく壮絶な戦いだった。すさまじく…すごかった。
彼女と再び、親子で子供向け映画をみたり、家プールで遊ばせながら、白ワインで洒落こみ乾杯できる夏が来るなんて、誰に感謝したらいいんだろう?
やっぱり、戦いに勝った彼女に感謝だな。すごいよ、よく頑張ったよ。そして、大切な友を失わずに済んだ、彼女にありがとう、だ。
印象的だったのは、
彼女の病室に、ありとあらゆる国の神さまが、行くたび増えているのだ。彼女を愛し、生きてほしいと、祈り願う人がたくさんいる、嬉しくて泣けてくる。
この出来事で「親」としてのあり方
いや、人としてのあり方。これを学んだ。彼女のご両親のような人になりたい。辛さをこのように乗り越える強さが、人にはあるのか、と驚いた。
だからだろう、彼女も周りの人に優しく、愛溢れる素敵な女性だ。そりゃそうだ、あのご両親が愛情を注ぎ、育てた愛娘なのだから。
うらやましい、という気持ちより、
私自身が変わろう。いつまでも、毒親と同じ場所に漂っていても、私の人生何も変わらない、と思った。
この出来事から、彼女と私の合言葉は「人間いつ死ぬかわからないから、楽しめる時に、精一杯楽しもう」だ。
子供を預かるのを断ってから、母からは彼女の事について一切訊ねず、子供たちが、親子で遊んだ話を無邪気に話す時、違う話題へ変えようとしていた。
そりゃそうだろう。ありえないからね、人として。
ちなみに、彼女の周りの「毒」も私の周りの「毒」も
お互い今はさっぱり縁を切っている。
示し合わせたわけではない。文句を言って他人を責め、意地悪をする人とは、誰だって一緒にいたいと思わない、ってだけ。
しかも、生死がかかった状況で、自己を押し通す人間など、血縁であってもなくても、無理。
頑張って、少しづつ、自分が変われば、
何かが変わる。すぐには気がつかない、RPG(ロールプレイングゲーム)でよくある、今いる部屋のスイッチを探し当て押すと、別の部屋の鍵が開く、そんなイメージ。
少しづづ、自分を「自由へ」連れいこう。親が手を引いてくれなかったのだ、仕方がない。残念だが、自分で掴む以外方法がない。
相手が変わらない、だから私が変わった。
そうしたら一緒にいられない程の「毒」だと、ようやく目が覚めた、という話。
「毒」が抜けたら、本当に人生が変わるから、焦らず、一歩づつ、自由へ…
そして「命」は永遠ではない。大切な人との時間が多いに越したことはない。時間は有限なのだ。
by 毒親育ちmochi
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